ニカド電池は魅力が沢山!充電できて頑丈で電流は大きい!

スマートフォン・ノートPCなどのモバイル機器や他の多くの機器にはリチウムイオン二次電池が用いられていますが、以前は小型蓄電池にニカド電池が多く用いられていました。ただし今でもコードレス電話の子機や大電流を必要とする電動工具などにニカド電池が使われていますし、使い捨ての乾電池の代わりに使用して節約をしている人も少なくありません。

ニカド電池は多くの魅力があり、リチウムイオン二次電池が普及した現在でも欠かせない存在です。ニカド電池を便利に使うためには、電池の特徴・性質や注意点をきちんと理解しておくことが大切です。

ニカド電池の特徴と使い方とは

ニカド電池にはいろいろなタイプがありますが、最もポピュラーなものは単1~4乾電池と同じ形の製品です。コードレス電話の子機に使用されている電池パックも、単4タイプのニカド電池が2本使用されています。

ニカド電池は1つのセルあたりの電圧が1.2~1.3Vで、使い捨てのアルカリ乾電池よりも少し低い程度です。公称電圧が1.5Vの乾電池と比べるとニカド電池は電圧が低いように見えるかもしれませんが、大電流を流しても電圧が低下しにくいという特徴があります。乾電池の場合は大電流を流すと電圧が下がってしまうため、公称電圧が1.5Vでも実質的に1.3V前後で使用しています。

そのため、懐中電灯・電気シェーバー・電動工具・ラジコンなどのように大電流を使用するような器具であれば、乾電池の代わりに使用することができます。このため、現在でも多くの電化製品の電源用に使用されています。

ニカド電池は完全に放電しても充電すれば何度も使用することができ、寿命まで300~1000回も充放電が可能です。充電のために必要な電気代は1~数円程度で数百回にわたり繰り返して使うことができるので、使い捨ての乾電池と比べると経済的です。

ニカド電池の魅力とは

ニカド電池は多くの魅力があり、多くの電化製品で乾電池の代わりに使用することができます。この電池の大きな魅力は、大電流に強いことと過充電や過放電に強いことの2点です。

ニカド電池は一時的に大きな電流を流すような器具に使用することが可能なので、消費電力が大きい電動モーターなどを使用する機器の使用に向いています。リチウムイオン二次電池もある程度の大電流に耐えられますが、長時間にわたり使用し続けると発熱して寿命が短くなってしまうというデメリットがあります。

ニカド電池は過充電や過放電でも劣化しにくいという特徴があり、常に満タンまたは放置し続けて電池残量がゼロの状態で長期間にわたり保管し続けることが可能です。ちなみにリチウムイオン二次電池は過放電と過充電の両方に弱いので、長持ちさせるためには満充電や過放電を避けるように細心の注意を払う必要があります。

ニカド電池はタフで、リチウムイオン二次電池よりも荒っぽい使い方をすることができるという魅力を持っています。適切に使用・保管をすれば1,000回近くも充放電を繰り返して使用ことができるので、多くの人にとって頑丈で使いやすい電池のひとつといえるでしょう。

ニカド電池のデメリットと使用上の注意点

ニカド電池は力持ちで過充電・過放電に強いという魅力がありますが、弱点や使用上の注意点もあります。大きなデメリットは、使用方法を間違えると充電容量が減少してしまうことです。もしも中途半端に使用して十分な残量がある状態で充電をするといった使い方を繰り返すと、1回の充電で使用できる容量が減ってしまいます。

これはメモリー効果と呼ばれ、ダムの底に土砂が溜まって貯水量が減少するのと同じようなことが電池でも起こります。もしもメモリー効果が原因で電池の持ちが悪くなってしまった場合は、2~3ヶ月間ほど放置して自然放電をさせてから充電をするとある程度まで回復させることができます。

ニカド電池は乾電池やリチウムイオン二次電池と比較すると体積・重量あたりの容量が少ないというデメリットがあり、例えば単3型のタイプの充電容量は500mAhで同じサイズの使い捨ての乾電池と比べると1/3程度です。容量が少なくて内部抵抗が小さいので大電流を必要とする機器を動かすのに向いていますが、自然放電が大きいので時計などのように消費電力が少ない機器の使用には不向きです。

ニカド(ニッケルカドミウム)電池にはカドミウムと呼ばれる人体に有害な重金属が使用されていて、環境汚染の恐れがあります。使用済みの電池を処分する場合は、一般ごみではなくてリサイクルBOXなどに入れるなどして適切に処分をする必要があります。

まとめ

ニカド電池は力持ちなので大電流を必要とする電化製品に使用することができ、過充電や過放電に強くて頑丈であるというメリットがあります。

何度も充放電を繰り返すことができるので、使い捨ての乾電池と比較すると経済的です。このため、現在でも使い捨ての乾電池の代わりや電動工具などの電源用に使用されています。

ただし、ニカド電池は完全に使い切った後に充電をしないとメモリー効果で容量が減少してしまうので注意が必要です。有害な金属が含まれているので、使用済みの電池は一般ごみに捨てずに金属ごみまたはリサイクルBOXなどに入れて廃棄するようにしましょう。